診療報酬Q&A
診療報酬算定に関する疑問や質問に専門家がお応えします。
「このケースは算定可能なのか」
「どのように解釈すべきなのか」
このコーナーでは、医療機関で算定業務を担当している方々の疑問に対して、最新の制度改定や審査傾向を踏まえ実務に役立つ視点で回答していきます。
日々の基本的なことから複雑な内容まで、なんでもお気軽にお問合せください。
■ 回答について
ご質問を確認のうえ、原則10営業日前後に回答を掲載いたします。
法令に抵触する恐れのある内容や個別具体的なご質問には対応できかねる場合がございます。あらかじめご了承ください。
ご質問は、専用の質問フォームよりお寄せください。
⬛︎ 回答者のご紹介
本Q&Aは、診療報酬算定の豊富な実務経験を持つスタッフがお答えしています。
制度の最新動向を踏まえ、多角的な視点から皆様の疑問を解消します。

井桁 貞(取締役)
資格
認定登録 医業経営コンサルタント(登録番号7240号)
略歴
前職ではDPCなどの診療報酬分析を軸に、病院経営の支援に携わる。病院職員との対話を重視した増収対策の立案と実行に従事。2021年よりフィルタス株式会社取締役に就任し、現在は病院個々の病棟編成を含む戦略的なコンサルティングや、医療DX推進のための「aiブレーン(アイブレーン)」の開発・製品化に取り組む。

河原 鉄朗(メディカルサポート事業本部 本部長)
資格
施設基準管理士(認定番号210068)
医療経営士3級(認定番号34010024050096)
略歴
1000床規模の医療機関に20年間勤務し、医療事務部長を務める。また、医療経営系の大学にて、5年間にわたり
「医事業務論」の教鞭をとる。また診療報酬に関する書籍の執筆経験を持つ。

山田 峰宏(メディカルサポート事業本部 技術指導担当部長)
資格
診療報酬請求事務能力認定(医科)
略歴
30年以上にわたり、診療報酬請求業務の技術指導に従事。多くの医療機関で請求精度の調査を担当し、特に手術・麻酔の算定知識が豊富。現在も、全国から寄せられる様々な問い合わせに対し、
長年の知識と経験を活かして疑問を解決している。
Q&A一覧
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Answer:
審査はおそらく、手術材料にケージ(椎体固定用人工骨)があるかどうかを見ています。
「後方椎体固定」は椎体間の椎間板(髄核)を摘出し、上下の椎体を固定するために自家骨(腸骨から採取するか、脊椎手術で切除した局所骨)を詰めたケージを椎体間に挿入します。「後側方固定」も併せて行います。ほとんどの場合はケージを使用しますが、稀に自家骨のみで椎体間を固定する場合もあります。
「後方椎体固定」を算定し、「後側方固定」用の手術材料(スクリュー、ロッド等)のみ算定されておりケージの算定がない場合に、返戻で問い合わせる審査が起こりやすいです。
自家骨のみで椎体間を固定した場合はあらかじめ説明をつけて算定を行ってください。